研究内容

アルツハイマー病の次世代画像診断法の開発

 アルツハイマー病の早期診断技術として、PETによるアミロイドイメージング法やタウイメージング法が提唱されています。しかし、PETの試薬は高価であり、放射線障害の可能性も否定できません。そこで当教室では、PETに代わる(あるいは相補的な)診断法として、核磁気共鳴画像法(MRI)によるアミロイドイメージング法やタウイメージング法の開発に取り組んでいます。これまでに、滋賀医大発の試薬であるShiga-Y5やShiga-X22により、アルツハイマー病モデルマウス(APP/PS1)でMRIによるアミロイドイメージングに成功しました。さらに最近、タウ病変に結合する新規試薬Shiga-X35をタウ遺伝子改変モデルマウスに投与し、世界初のMRIによるタウイメージングに成功し、特許を出願するとともに国際学術誌に発表しました。

フッ素MRIによるイメージング

アルツハイマー病の診断・予防薬の開発

Shiga-Y5をアルツハイマー病モデルマウスに経口投与すると、学習・記憶の低下を防ぎ、脳内病変も軽減することを見出しました。最近では、マレーシア国民大学との共同研究で、マレーシア特産のパーム油から抽出されるトコトリエノールが、認知症改善効果をもつことを見出し、国際学術誌に発表しました。

左から生食投与マウス群(Control)、トコトリエノール投与群(TRF)、TRFを除いたパーム油を投与した群(PO)のβアミロイド免疫組織染色:上段はマウス海馬、下段はマウス大脳皮質。
左から生食投与マウス群(Control)、トコトリエノール投与群(TRF)、TRFを除いたパーム油を投与した群(PO)のβアミロイド免疫組織染色:上段はマウス海馬、下段はマウス大脳皮質。