アルツハイマー病の診断・予防薬の開発
アルツハイマー病の早期診断と治療薬、そして発症を未然に防ぐ予防薬を開発することを目的とした研究に取り組んでいます。アルツハイマー病の病理学的変化(アミロイドβやタウ病変)は発症前から進行しており、その蓄積が引き金となって発症すると考えられています。つまり、これらの蓄積を発症前に検出し、その進行を止めることができれば、発症を未然に防ぐことが可能です。発症前診断と予防治療薬を開発するために、国内外の大学や企業との共同研究を含め、あらゆる角度から柔軟な思考でアプローチしています。
これまでに、鼻粘膜を利用した診断法、滋賀医大発のフッ素化合物(Shiga-Y5やY6)のアルツハイマー病モデルマウスにおける病態改善効果、マレーシア国民大学との共同研究でマレーシア特産のパーム油から抽出されるトコトリエノールリッチフラクション(TRF)による認知症改善効果とプロテオーム・メタボローム解析などの成果を挙げています。